50代会社員、FIREできるか考えました。それでも定年まで働きたい理由

FIREに憧れたことがあります🤩

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的自立を達成して早期退職することです。

コロナ禍より前の私は、

「できるだけ早く会社員を辞めたい」

と思っていました。

ところが、在宅勤務が中心になってから、その気持ちは少しずつ変わりました。

そこで改めて、50代の私がFIREするには、いくら必要なのかを考えてみました。

すると、意外なことが分かりました。

経済的にFIREできるかどうかと、本当に会社を辞めたいかどうかは、別の話だったのです。

コロナ前はFIREに憧れていました

コロナ前、会社員生活で特につらかったのが、毎日の通勤電車でした🚃

朝から混雑した電車に乗り、会社に着く頃にはすでに疲れている。

帰りの電車も混雑していて、家に着く頃にはぐったり……。

仕事そのものより、通勤で体力を奪われていた気がします。

そのため、FIREという言葉を知ったときは、

「早く会社を辞めて、通勤電車から解放されたい!」

と思いました。

しかし、コロナ禍をきっかけに在宅勤務が中心になり、状況が変わりました。

会社員生活で一番負担に感じていた通勤電車から、思いがけず解放されたのです✨

この変化については、以前の記事「50代会社員、満員電車から解放されて、もう少し働こうと思いました💻」にも書いています。

▶ 関連記事:50代会社員、満員電車から解放されて、もう少し働こうと思いました💻

50代でFIREするには、いくら必要?

FIREの必要資金を考えるとき、よく知られている考え方の一つが、年間生活費の25倍を目安にする方法です。

これは、資産の4%程度を毎年取り崩すという、いわゆる「4%ルール」から考えられた目安です。

ただし、将来の運用成績や物価、税金、退職後の期間などによって必要な金額は変わるため、25倍あれば必ず大丈夫というものではありません。

たとえば、年間生活費が300万円なら、

300万円×25=7,500万円

となります。

なかなか大きな金額です😮‍💨

ただし、これはあくまでも一つの目安です。

特に50代の場合は、20代や30代でFIREする場合とは事情が違います。

公的年金の受給開始年齢が近づいているため、次の2つに分けて考える方が、私には分かりやすいと思いました。

  • 退職してから年金受給開始までに必要な生活費
  • 年金受給開始後に不足する生活費

65歳以降も、生活費の全額を金融資産から出すわけではありません。

そのため、私の場合は「年間生活費の25倍」だけで判断するのではなく、年金受給開始までの橋渡し資金と、受給開始後の不足額を分けて考えることにしました。

実家暮らしの生活費は、そのまま使えません

現在、私は実家で両親と暮らしています。

そのため、自分が現在負担している金額だけを使ってFIRE後の生活費を計算すると、実際よりかなり少なくなってしまいます。

そこで、総務省統計局の「家計消費単身モニター調査」を参考にしながら 総務省統計局「家計消費単身モニター調査」、将来一人で暮らす場合の生活費を考えてみました。

ただし、統計の平均額をそのまま使ったわけではありません。

食費や被服費、旅行費などは、自分の暮らし方に合わせて調整しました。

私が考えた、住居費を除く1か月の生活費は次のとおりです。

項目月額
食費35,000円
光熱・水道15,000円
家具・家事用品・家電積立10,000円
被服・履物5,000円
保健医療10,000円
交通・通信10,000円
旅行費・交際費30,000円
小遣い(教養娯楽・美容)20,000円
保険20,000円
合計155,000円

住居費を除くと、月15万5,000円、年間では186万円です。

最初に計算したときは、

「あらっ、意外と少なく暮らせるかも🥳」

と思いました。

しかし、大切なものを忘れていました。

住居費です🤣

家賃やマンションの管理費・修繕積立金、固定資産税などを加えれば、当然ながら必要な生活費は増えます。

そこが一番大事では……と、自分で自分にツッコミを入れました😤

そこで私は、住居費や税金、社会保険料、臨時支出なども考え、自分の場合の年金受給開始までの資金として、余裕を持って3,000万円ほどを想定しました。

NISAやiDeCoの積立は生活費とは分けました

現在はNISAやiDeCoなどを利用して、老後に向けた資産形成を続けています。

ただし、これらの積立は、食費や光熱費のように消えてしまうお金ではありません。

預金などから金融資産へ、お金を移しているものです。

そのため、FIRE後の生活費には含めず、生活費と資産形成を分けて考えました。

また、FIRE後も現在と同じ金額を積み立て続けるとは限りません。

会社員を辞めて収入が減れば、積立額や資産の持ち方も改めて考える必要があります。

不動産を購入しなければ、完全FIREも可能でした

現在の金融資産と将来の年金見込額をもとに試算すると、不動産を購入しなければ、完全FIREは現実的な選択肢になりました。

65歳までの生活費を確保し、65歳から公的年金を受給した場合、その後の生活費の不足は月数万円程度になりそうです。

具体的な金融資産額は公開しませんが、少なくとも「お金が足りないから、会社を辞められない」という状況ではありません。

では、今すぐ会社を辞めたいかというと……。

辞めないと思います。

仮に1億円あったとしても、おそらく定年までは会社員を続けます😤

どうやら私が欲しかったのは、早期退職そのものではなかったようです。

FIREできても会社員を続けたい理由

私が会社員を続けたい理由は、いくつかあります。

定年退職を経験してみたい💐

教員から会社員へ転職した私は、定年退職という節目をまだ経験したことがありません。

ここまで働いてきたのだから、定年退職まで会社員を続けてみたい気持ちがあります。

花束をいただけるかは分かりませんが、人生の一つのイベントとして経験してみたいのです。

社会的信用がなくなるのが不安

会社員を辞めたからといって、人としての信用がなくなるわけではありません。

それでも、住宅ローンや賃貸契約、クレジットカードなどでは、会社員として安定した収入があることが信用につながる場面があります。

私は将来、不動産を購入したいと考えています🏢

購入計画があるうちは、会社員という立場を自分から急いで手放さない方がよいと思っています。

厚生年金を少しでも増やしたい😤

会社員として厚生年金に加入し続ければ、将来受け取る年金額を少しずつ増やせます。

50代になり、年金受給開始年齢が近づいてきました。

ここまで来たら、厚生年金を少しでも多くいただきたい!

これも、私が会社員を続けたい大きな理由です。

在宅勤務なら、もう少し働けそう💻

そして何より、在宅勤務によって通勤の負担が大きく減りました。

コロナ前にFIREしたかった理由のかなりの部分は、会社ではなく満員電車だったようです。

通勤電車から解放された今、会社員を急いで辞めたいとは思わなくなりました。

欲しかったのは、退職ではなく選択できる自由

以前の私は、経済的自由を手に入れることと、会社を辞めることは、ほぼ同じだと思っていました。

しかし、実際に生活費や年金を考えてみると、少し違いました。

私が欲しかったのは、働かない生活ではありません。

「生活のために絶対に働かなければならない状態」から抜け出したかったのだと思います。

いつでも辞められる。

それでも今は、自分で会社員を続けることを選ぶ。

これも一つの経済的自由ではないでしょうか。

まとめ|私は完全FIREより、定年退職を選びます

50代の私がFIREについて考えた結果、次のような結論になりました。

  • 現在の実家暮らしの支出額だけでは、将来の生活費を判断できない
  • 年金受給開始までの生活費と、受給開始後の不足額を分けて考える
  • NISAやiDeCoの積立は、日々の生活費とは分ける
  • 不動産を購入しなければ、完全FIREも現実的
  • それでも、定年退職までは会社員を続けたい

私はFIREできないから働き続けるのではありません。

定年退職を経験したいこと、社会的信用を維持したいこと、厚生年金を少しでも増やしたいこと。

そして、在宅勤務になり、もう少し働けそうだと思えるようになったこと。

これらを考え、自分で会社員を続けることを選びました。

FIREへの憧れは、自由への憧れだったのかもしれません。

完全に仕事を辞めなくても、「いつでも辞められる」と思えるだけで、会社との付き合い方はずいぶん変わります。

さて、定年退職の日には、花束をいただけるのでしょうか💐

いただけなかった場合は、自分で買って帰ろうと思います🤣

※この記事は、個人の経験と考えをまとめたものです。FIREに必要な資金や年金額、税金・社会保険料などは、年齢や家族構成、働き方、資産状況によって異なります。

▶ 関連記事:50代、お金との付き合い方も変わりました💰

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